弁当に梅干しが入っているのは、唾液を分泌させて食欲増進効果を期待する狙いもありますが、作ってから食べるまでの時間がある程度空いてしまうだけに、殺菌効果に対する期待の方が、むしろ大きいのではないでしょうか。
こうした梅の効果効能を、我々日本人は昔から、経験則として知っていました。
現在、梅肉エキスの殺菌作用が確認されている主な菌は以下の通りです。
また、胃ガンや十二指腸潰瘍の原因菌といわれるピロリ菌も、和歌山県立医科大や近畿大学の研究によって、その運動能を強く阻害する効能があると発表されています。
梅に含まれているポリフェノールの一種『シリンガレシノール』に、ピロリ菌の活動を抑制する働きのあることが実験で確認されたとのことです。
「効きそう」ではなく、ちゃんと実験結果が出ているだけに、非常に心強いですね。
大腸菌やO‐157、コレラ菌など、いずれも口から摂って殺菌することで、腹痛や下痢を抑えるという意味では、ある種の胃腸薬的価値があるとも言えます。
しかし、梅肉エキスの殺菌効果は、それだけではありません。
うがい液
もちろん原液のままではなく、ぬるま湯で割るなどして、5~10倍程度に薄めてください。
うがいすることでカゼ予防にもなりますから、お子さんの学校や幼稚園で菌をもらってこないように、梅肉エキスのうがいを習慣づけるのもよさそうです。
塗り薬
水虫など菌が原因の皮膚病に、水で10倍程度に薄めた梅肉エキスを塗ると、殺菌効果が期待できます。
湿布薬
腰痛や肩凝りなど湿布薬を必要とする部位に、水で溶いた梅肉エキスを浸した布などで湿布をしてみましょう。
民間療法といってしまえばそれまでですが、日本人の生活の知恵として、感心させられる部分も多々ありますね。